担当者の守備範囲を見極める

転職エージェントを選ぶときには会社全体としてどのような強みを持っているかで選んでしまうことはよくある。自分はIoTに興味があるから、IoTに力を入れている企業とのつながりが多い転職エージェントに登録するといった形で決めるのは悪いことではない。

しかし、より重要なのは担当者の守備範囲が自分に合っているかを見極めることだというのは念頭に置いておいた方が良い。たとえIoTに強い転職エージェントだったとしても、あてがわれた担当者がIoTについて深い理解がなく、得意としている企業も実はSIerばかりということもある。

守備範囲が合っていないと自分のキャリアも理解してもらえず、マッチするような求人を見つけてくれないリスクが高い。得意としている企業の種類や理解のある分野が自分の転職の方向性とマッチしているかを確認し、もし違っているなら担当者変えを申し出るのが無難である。

少し話をしてみても担当者の得手不得手を見極められないこともあるが、率直に得意分野は何かと聞いてみても良いだろう。そこで正直に答えられる担当者であれば誠実だといえるため、たとえ得意分野が違っても切り捨てず関係を続けていくのも一つの手段である。その場合は他のエージェントと併用するといいだろう。

キャリアアップを目指しているときには、会社全体で見るのではなく担当者を吟味することを心がけた方が安全策である。良い担当者に巡り会えるまではいくつでも登録するという気持ちが必要だろう。